Savior-社長は救世主-
『今度、安西先生と会食をするんです。それをどこで嗅ぎつけたか、遠峰社長も出席したいって言い出してきて…』
前の講演会で、約束をした会食
ようやく実現しようとしていたが
安西先生に気に入られたい遠峰社長が
社長に間に入ってくれと言ってきた
が、そういうのを面倒だという社長
だから一度は断りを入れたのだが
何度も言ってくる始末
多分、あのバカげた本の話と新事業の話をするのだろう
そうなれば遠峰社長は正直邪魔だ
「安西先生かあ、あの人に気に入られたら、一生食うに困らないっていうからなー、遠峰社長も必死なんだろう」
確かに、
あの講演会での遠峰社長を思い出す
そして、一緒にセクハラまがいな目つきも思い出し鳥肌がたった
『社長、安西先生には私から別日に遠峰社長も交えて会えないか確認しましょうか?』
「えー、俺は遠峰社長に会う自体が嫌なんだよね」