Savior-社長は救世主-
そんなに違うのか?と
口を尖らせて言う社長
なんだか幼く見える
なんか、可愛いかも…
……はぁ?
私、今何を思った?
社長が可愛い?
いや、無理無理
頭をブンブン振り
そんな考えを頭から追い出した
「何やってるんだよ」
呆れた様子の社長
なんでもありません、と言い
グラスを口につけた
新たな社長の一面が見えた日だ
楽しい時間はあっという間
気がつけば11時
『もうこんな時間、すみません長居しちゃって。そろそろ帰ります』
連絡したと言え、12時前に帰らなきゃ
そう思い、帰ろうとすると
「送ってやるよ。流石にこの時間、女一人歩かせるわけにはいかない」
そう言って立ち上がった社長
いや、流石にそれは…と思い
断ろうとしたら
「そうしてもらいなさい、澪、どうせ帰り道なんだから」
藍さんに言われたら断る事が出来ない