Savior-社長は救世主-

免許あるんだ、と意外そうな顔をしている


『…大学時代はレンタカー借りて友達同士で旅行も行ったりしてましたから、下手ではないと思いますよ』


なんだか自分はペーパードライバー並だと思われたくなく言ってみた

クスッと笑われてしまい
じゃあ…と社長が言う


「今度、小森の運転で出掛けるか?」


思ってもみない言葉に食いついた


『この車、運転できるんですか?』


勢い余って、私は運転している社長の腕を掴んでしまった

わぁ、と驚いた社長の声に
私も驚いてしまった

すみません…と社長の腕から離れる
なんか、恥ずかしい限りだ
そんな私に社長はまたクスッと笑い


「いつも助けてもらってるからな、運転したかったらいいぞ?けど、俺同伴な」



ゔっ…、社長は一緒か…
それでも、運転したい気持ちが勝った
< 27 / 204 >

この作品をシェア

pagetop