Savior-社長は救世主-
免許あるんだ、と意外そうな顔をしている
『…大学時代はレンタカー借りて友達同士で旅行も行ったりしてましたから、下手ではないと思いますよ』
なんだか自分はペーパードライバー並だと思われたくなく言ってみた
クスッと笑われてしまい
じゃあ…と社長が言う
「今度、小森の運転で出掛けるか?」
思ってもみない言葉に食いついた
『この車、運転できるんですか?』
勢い余って、私は運転している社長の腕を掴んでしまった
わぁ、と驚いた社長の声に
私も驚いてしまった
すみません…と社長の腕から離れる
なんか、恥ずかしい限りだ
そんな私に社長はまたクスッと笑い
「いつも助けてもらってるからな、運転したかったらいいぞ?けど、俺同伴な」
ゔっ…、社長は一緒か…
それでも、運転したい気持ちが勝った