Savior-社長は救世主-
そんな話をしていたらアパートの近くに着いていたことに気がついた
『あ、社長、ここら辺で大丈夫です』
アパートの前まで送ってもらうのは
申し訳ないと伝える
アホか、送った意味がない、と
強制的にアパートの前まで送ってもらった
『あ、あそこのアパート…』
アパートを指でさそうとした時
アパートの前に和弥がいることに気がついた
「あ?あれか?誰か立ってるとこ?」
社長の言葉が入ってこない
まさか和弥が外で待っているなんて
思ってもみなかった
どうしよう…
そう思っていたら和弥が私に気がついた
「おい、あれって小森の彼氏か?」
『…は、はい』
和弥が歩いてくるのがわかった
社長は車を停めてくれたが
私は降りる事が出来なかった
「もしかして、勘違いさせてるか?」
和弥との視線を外せないままでいた
社長が何かを察してくれ
車から出て、和弥に頭を下げ
名刺を出し挨拶をしていた