Savior-社長は救世主-
けど、私の考えは甘かった
その日から和弥は私がお風呂に入っている間に私のスマホをチェックするようになった
もちろん私は初めは気づいてなかった
けど、あの日から1ヶ月が経った頃
健太から飲み行こうと誘われた
律儀なやつだな、と思い
久しぶりに飲もうと返信していた
そしていつものように過ごしていた
お風呂から出ると、和弥の機嫌が悪かった
さっきまで良かったはずなのに、と
疑問に思いながらも、缶ビールを持ち
リビングに行きローテーブルの前に座る
ビールを一口飲み、テーブルに缶ビールを置いたとたん、ドンっと
テーブルがびっくり返った
ビールがラグの上に溢れている
『何してるのよっ!』
慌てて缶ビールを持とうとしたら
グイッと髪を引っ張られた
『痛っ!やめてよ』
あ?て、不機嫌な声
そして悪魔のような顔付きに
私はあの日のことを思い出した