Savior-社長は救世主-
日曜の朝、いつもと変わらない時間に
アパートを出る
「休日出勤、頑張ってね」
和弥に見送られ、電車に揺られ会社に来た
静かな事務所
オフィス街ではないが、
事務所があるビルは静かだ
どこも休みなんだろう
かろうじて、警備員がいただけ
会釈をすれば
ごくろうさま、と返ってくる
パソコンを立ち上げ
あと数週間で開催される催事の資料を確認する
催事に参加する店長からのメールを確認し返信する
【小森さん、休日出勤お疲れ様です】
そんなメールに笑ってしまう
好きで出勤してる私
店舗は無休で働いているのに…と
思いながらも、本社がきちんと定休があるのは、各店長がしっかりしている証拠だ
催事に参加する店長らと
意見交換をしていた
あれはどうする、こうしたらいい
デモ機の配置やポップの置き場所
そんなことをしていたら
時計の針は12時を指していた