Savior-社長は救世主-
昼食を買いに行こうかと
財布を持ち、立ち上がった時
ガチャ、と事務所のドアが開いた
「あれ?小森、何やってるの?」
出来れば会いたくなかった社長
『お疲れ様です、催事のことを少し。社長こそ、今日は日曜日ですよ?』
「あ?俺は日曜とか関係ないの」
関係ない…か、
ある事を思い出した
土曜日の夕方に山積みになった資料が
月曜の朝には綺麗になくなっていたことが多々あった
まさか日曜日に出勤してたとは思わなかった
『私、これからお昼買ってきますが、何か必要ですか?』
社交辞令並みに聞いたつもりだった
「3580円になります」
コンビニで1000円以上の買い物をするなんて殆どない
ズシリと重いビニール袋