Savior-社長は救世主-
『……社長は、意外と優しいんですね』
社長はあれ以来、なにも聞かない
優さんや藍さんに言っていないだろう
二人の耳に入れば、必ず連絡がくる
けど、それがないということは
社長が二人には言っていないってことだ
そして、あの日以来
私の事を見ている
特に…朝
多分、私の身体に傷がないか、アザは付いていないか…だろうかと。
「そうか?普通だろ」
素っ気ない返事が返ってくる
よく見ると社長はなかなかいい男
165センチある私の身長
社長は…180センチはあるだろう
『社長、身長はいくつですか?』
「185」
でかっ。
私より20センチ高い
今は3センチのヒールを履いているから
少しは近くに見えたのだか…
「気にしたらダメか?俺の部下が傷ついているのに、見て見ぬ振りをする…そんな奴なら人を雇う権利はねぇよ」
俺の部下…
そうだ、社長が優しいのは
私が部下だからだ