Savior-社長は救世主-

『この貸しは大きいですよ?』


サービスエリアの中のイートインコーナー
私達は昼食を摂った
社長はラーメンに餃子にチャーハン

『お願いですから、ワイシャツに付けないでくださいね』


「わかってるよ、ってか、そんなんで足りるの?餃子食べる?」


これから会議があるっていうのに
よく餃子なんて食べれますね?
そう聞いてやろうと思っていたが
餃子を摘み私に差し出す笑顔が憎めない


『今は結構です。私はこれで十分です』


そうなの?と私に差し出した餃子を
口入れ、美味しそうに食べている


結局、社長はワイシャツにラーメンの汁をつけてしまい
私は呆れてしまった


「ごめん、けど行く途中にワイシャツを買えば大丈夫でしょ?」


『そんな時間はありません。替えのワイシャツなら念のために持ってきていますので、着替えて下さい』


私はバックの中からワイシャツを出した
< 63 / 204 >

この作品をシェア

pagetop