Savior-社長は救世主-
『この貸しは大きいですよ?』
サービスエリアの中のイートインコーナー
私達は昼食を摂った
社長はラーメンに餃子にチャーハン
『お願いですから、ワイシャツに付けないでくださいね』
「わかってるよ、ってか、そんなんで足りるの?餃子食べる?」
これから会議があるっていうのに
よく餃子なんて食べれますね?
そう聞いてやろうと思っていたが
餃子を摘み私に差し出す笑顔が憎めない
『今は結構です。私はこれで十分です』
そうなの?と私に差し出した餃子を
口入れ、美味しそうに食べている
結局、社長はワイシャツにラーメンの汁をつけてしまい
私は呆れてしまった
「ごめん、けど行く途中にワイシャツを買えば大丈夫でしょ?」
『そんな時間はありません。替えのワイシャツなら念のために持ってきていますので、着替えて下さい』
私はバックの中からワイシャツを出した