Savior-社長は救世主-

いつもなら怒鳴って、叩いてるだろう
けど、今日は社長に救われた
だからおあいこなんだろう

離れていく社長の首に腕を回すと
社長は驚いた顔をしている


『我慢、します』


そう言って、社長の唇の近くへ
自分の唇を移動させる

ビクっとした社長
だけど、すぐ私を抱きしめて
私の行動を受け止めてくれた


よく見ると、社長の唇の形が綺麗だ
3年もいて、私はちゃんと社長を見ていないのかもしれない

自分の手を緩め、社長の目を見た
社長の目は…ブラウンの瞳
とても綺麗だ

その瞳に自分が映っている
その時、我に返った

私は何をしているんだと、
ビックリして離れようとしたが
社長は離してくれない


至近距離で見つめ合う形
そして、お互いが自然に
ゆっくり近づいていく



あ、…わたし
社長とキスするんだ…
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