Savior-社長は救世主-
どうしたらいいかわからずにいると
「遠峰社長、ミキちゃんがまた会いたいって言ってましたよ?自分で連絡すればいいのに、遠峰社長は忙しい人だから連絡したら迷惑だからって、俺に愚痴ってきます。マジで勘弁ですよ?」
社長は声を小さくして話すと
遠峰社長の視線はすぐ社長へと移り
次第にニヤニヤし始めた
「そうか、そうか、ミキちゃんか。今夜は無理だが明日にでも連絡をいれよう」
上機嫌で、また、と遠峰別れた
社長は次々と挨拶をこなし
私は社長に必死でついていくだけだった
何度か、好奇な目で見られたが
その度に社長が自然に間に入り
私から視線を逸らしてくれた
初めは偶然?と思っていたが
何度も続いたから、理解できた
社長はやはり優しい
私は社長に何度助けられているんだろう
従業員だからでもいい
それでもいいから、社長を支えたい