Savior-社長は救世主-

「いや」


そんな沈んだ気持ちを上昇させてくれる


「会食さー、あの遠峰のジジイも来るんだ、あの人はかなりの女好きなわけ。しかもロングヘアに。多分、小森がタイプ」



ひっ!
一瞬で鳥肌がたつ
自然に自分で自分を抱きしめる



「…でしょ?だから、危険な場所にわざわざ連れて行くなんて、俺、雇い主としても男としても無いでしょう?」


社長は自分の財布から1万円を出した


「これで、何か食べて。領収書はいらないよ。それとさ、飲み物買っといて。帰ってきたら飲むからさ」


社長は私にお金を渡し、シャワー室へ行ってしまった

パタン、と閉じたドアの音に
私の胸はギュッとした

男として…
確かに、あの遠峰社長の目
舐めるように見られた感じだった


『社長……』


やはり、社長は優しい…
社長が入っていったシャワー室のドアを眺めて、ハッとした
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