秘密の契約
日菜の手はちっちゃくて自分の手にすっぽり納まってしまう。



その手を口元に持ってきてキスをしたくなる。



日菜と付き合う事になってから自分の気持ちに戸惑っている。



「千波くん 何を考えているの?」



日菜はずっと黙っている千波が怖かった。



すぐにでもどこかへ行ってしまいそうに思えたのだ。



「日菜の手はこんなに小さいんだなって」



握った手を上に持ち上げると手の甲にキスをした。



「ち、千波くんっ!」




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