秘密の契約

苛立ち

翌日、千波と顔を合わせた時には日菜は普段どおりだった。



昨日の事は忘れる。



日菜はそう決めた。



帰りは水族館に寄ってから帰る事になって一番喜んだのは愛だった。



日菜も楽しんでいるように見えた。



明るく振舞っている日菜だが時折考え込んでいるような姿を愛は目にした。



つらい恋をしている日菜に「やめちゃいなよ」と言うのは簡単。



だけどもし言ったとしても日菜は辞めないだろう。



なによりも千波様の事が好きな日菜だから。




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