秘密の契約
「俺?俺こいつの彼氏」



そう言われては引き下がるしかなかった。



少年達は不利と見たのだろう。



そそくさといなくなった。



「お前、ナンパされてんじゃねーよ」



郁斗が不機嫌そうに言った。



「好きでされたんじゃないもん!」



お礼を言おうと思ったのにそう言われて日菜はぷいっとそっぽを向いた。



そこへ愛が来た。



近づいてきた愛はなんで郁斗やサッカー部員がいるのか首をかしげていた。



「日菜、お待たせっ」



「愛ちゃん、行こうっ」



郁斗を睨むと愛の手をつかんで歩き出した。





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