秘密の契約
車で迎えに来た千波はいつもどおり美味しい店に連れて行ってくれた。



「千波くん、ご馳走様でした」



車に乗り込むと日菜がお礼を言った。



美味しいイタリアンを堪能してにっこり笑った日菜を見て千波も嬉しかった。



そう……日菜の笑顔はいつも俺を幸せな気分にさせてくれる。



可愛い妹のような日菜……。



本当に妹のようだと思っているのか?



萌に対する気持ちとは違う……。



自問自答をする千波。



考え込んでしまったような千波の顔を見て日菜は「どうしたんだろう……アメリカの彼女の事を考えているのかな?」と思ってしまった。




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