秘密の契約
廊下の壁にもたれて日菜を待っているとふらついた日菜が姿を見せた。



千波は抱き上げると寝室に連れて行く。



半ば眠りそうな日菜のドレスに手をかける。



「ち、千波く……ん……?」



「このままでは横になれないだろう?」



「自分で……」



「自分で出来るものか」



顔色の悪さは紙のようだ。



日菜を無視して首の後ろのリボンの結び目を外す。



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