秘密の契約

事故2

数時間後、連絡を受けた千波は病院に姿を現した。



ICUの廊下に日菜と千波の両親、萌に郁斗がいた。



「日菜は?」



「命に別状はないって……」



千波は郁斗に聞いたのだが萌が答えた。



「いったいどうして!?」



「千波、落ち着きなさい」



取り乱している千波に父親がベンチに座らせる。



「治療は終わったがまだ意識が回復していないんだ」



父親が説明すると千波が頭を抱えた。



日菜、日菜……。




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