秘密の契約
時々バックミラーの千波くんの目とぶつかる。



心配そうな瞳は千波くんの愛している人にあたしを重ねて見ているせいなのだろうか……。



「ありがと!千波兄」



到着すると萌が元気良くお礼を言って車を降りた。



「いってらっしゃい」



千波も元気な萌を見て笑顔を見せている。



萌は手を振って校門の中に消えた。



「千波くん、ありがとう」



車を降りた日菜は運転席に回った。




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