秘密の契約
あの人……どこかで……。


そうだ、秋成さんとパーティーへ来ていた人だ。


あたしの事をじっと見ていた人。



立ち止まって考え事をしていると後ろから肩を叩かれた。



「日菜っ どうしたの?」



「愛ちゃん」



愛が日菜の顔を覗きこむ。



「千波様と待ち合わせじゃないの?来てないの?」



「ううん」



日菜がかぶりを振る。




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