秘密の契約
日菜は萌を目で探した。



一番賑やかな所を見れば萌はいる。



いつも会話の中心にいなくては嫌な萌だ。



楽しそうに千波の友人と話をしていた。



「萌に先に帰るって言っておいてね?」



日菜は立ち上がった。



「ちょっと待ってて」



郁斗が日菜から離れた。



「日菜ちゃん!」



先ほど千波のグループにいた青年が日菜を呼んだ。



「は、はい?」



「ねえ、俺と付き合わない?俺、君に一目ぼれしちゃったんだ」




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