秘密の契約
「お前が行った方が日菜も喜ぶ」



「本当にそう思ってるのか?」



「論文を書いているんだ 出て行ってくれないか?」



そう言うと机に向かってしまった。



自分の部屋に戻った郁斗はイスにドカッと座った。



「自分で行けばいいんだ なに考えてるんだあの人は」



頭が良過ぎて自分には付いていけない思考回路だよ。



論文より恋人の日菜を心配しろっつうの。




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