秘密の契約
返事もしていないのに入ってきたのは萌だった。



パッと離れたような二人に萌はいやな顔をした。



「千波兄、日菜ちゃんの風邪移っちゃうよ?」



キスをしていたのを知っていたような言葉に日菜の顔が真っ赤になった。



「萌、何の用?」


千波が聞く。



「用はないけど 下でお茶しようよ 千波兄」



「いや、もう遅いから帰るよ」



そう言うと日菜に「ゆっくり休むんだよ」と言って部屋を出て行った。






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