秘密の契約

怒り

「最近、日菜うちに来ないな?お袋が寂しがっていたよ」



自分達の家がある駅に着いて歩いていると郁斗が言った。



「郁斗……あのね……」



言葉につまる日菜を見る。



「なんだよ」



郁斗がいつもと様子が違う日菜に気づき立ち止まった。



郁斗に全てを話してしまいたかった。



「あたしたち……別れたの……」



言っちゃった……。



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