秘密の契約
「あたしたちの付き合いは……偽り……嘘だったの……」



「どういうことだよ!」



「千波くんはアメリカに愛している人がいたの でもその人は病気でおじ様たちにも反対されていて…… 千波くんが帰って来たのは時間稼ぎの為 帰国するとお見合いをしろって言われて……あたしと付き合うことになればご両親が喜ぶから……」



話し始めると涙がポロポロ出てきてスカートを濡らし始めた。
  


辛くて制服のスカートをぎゅっとつかんだ。



「なんで話にのったんだよ!」



郁斗が声を荒げた。



「だって、あたしは千波くんが好きなんだよ?郁斗だって知ってるじゃない!」




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