秘密の契約
「どうぞ」



「あ、ありがとう」



足を組んで座る千波を緊張した面持ちで見る日菜。



憂いを帯びた千波の顔を見て言葉が出てこない。



息詰る沈黙がその場を包む。



先に口を開いたのは千波。



「俺を癒しに来てくれたのかな?」



昨日の事を思い出して日菜は耳までも真っ赤になった。




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