秘密の契約
「おいで」



ドアの所に立ったままの日菜を呼ぶ。



いつの間に夜になったのだろう。



たくさん眠っちゃった。



「起こしてくれれば良かったのに……」



千波の横に来た日菜の肩を抱く。



「ぐっすり眠っていたからね お弁当を作るのに早起きしてくれたんだね?」



「それもあるけど……起きちゃったの」



「それは……楽しみで?」



顔を覗き込まれてコクッと頷く。




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