秘密の契約
「日菜ちゃん、ありがとうね」



突然お礼を言われて日菜が戸惑った表情になった。



「ふふ……千波を元気にしてくれたでしょう?」



「それは……あたしが元気にしたわけじゃ……」



日菜は首を振る。



「いいえ、それに今朝、急に朝倉に入るって まだまだだと思っていたから主人も私もびっくりで」



千波の決断が両親は嬉しかった。



「日菜ちゃんのおかげだわ アメリカから帰ってきた千波はおかしかったもの」




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