秘密の契約
「千波兄~ あたしにも勉強教えて?」



長い睫をしばたたかせ千波くんを見る萌は本当に16歳?って言う位、女の目から見てもドキッとしちゃうくらいだった。



「俺は真面目な子じゃないと教えないの」



「えーっ あたしは真面目な女の子だよ~?それに日菜ちゃんはもともと頭がいいんだからあたしに教えてよぅ ねっ?日菜ちゃん」



「千波くん、あたしはいいから」



そう言うしかなかった。



その時、千波が小さくため息を吐いたのは萌も日菜もわからなかった。



「わかったよ」



「じゃあ、あたしの部屋に来てっ」



萌は千波の腕を引っ張って立たせると部屋から2人は出て行った。



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