秘密の契約

苦しい気持ち

その後、千波くんは一時間ほど萌に勉強を教えて帰ったらしい。



ほんの少しの時間しかいなかった事を夕食の時間の時に萌が不満げに言っていたから。



それを聞かなければどの位千波くんが萌の部屋にいたのかわからなかった。



「千波兄はほんとカッコイイねっ 勉強も先生よりわかりやすいし 家庭教師になってくれないかな~?」



それを聞いていたママが萌を見た。



「いい考えね?なんて思ったけど、千波君は帰ってきたばかりで忙しいでしょ?」



「そうだけど……」



ママと萌の会話を聞いていたくなかった。





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