秘密の契約
「日菜ちゃんの笑顔は良いね 癒される」



癒されると聞いて日菜は千波を思い出してしまった。



「夏葉さん 疲れているみたいですね」



夏葉が通りすがりのウェイターから飲み物を受け取る。



ウーロン茶の入ったグラスを日菜に渡し、自分も同じものを口に運んだ。



「一息つけたよ」



ごくごくとグラスの中身のウーロン茶を飲み干すと日菜に笑った。



「お酒は飲まないのですか?」



「今日はもてなす側だからね 頭をはっきりさせておきたいんだ」



日菜はなるほどと思った。




< 434 / 684 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop