秘密の契約
振袖では外のレストランなどでは注目を浴びてしまうからと朝倉のホテルのスイートルームに食事を用意してくれた。



「こんなにすごい部屋でルームサービスだなんて良いんですか？彼女さんに怒られちゃいそう」



日菜はスイートルームに夏葉と２人っきりになって戸惑った。



「もともと今日は借りている部屋だから　着替えとかね　ちょっと着替えてきて良いかな？」



まだ料理も来ていないし日菜はにっこり笑って頷いた。



もう一つの部屋に入った夏葉は水色のセーターとグレーのパンツに着替えて出てきた。



落ち着いた大人の雰囲気。


着物も商売柄に合うけど、洋服も決まっている。


「お待たせ　悪いね　私だけ着替えて　日菜ちゃんは振袖で窮屈でしょ？」



「い、いいえ」



本当の所は窮屈に決まっている。



肩が凝った感じでお腹も締め付けられていて苦しかった。






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