秘密の契約
「あたしは夏葉さんと結婚なんて出来ない あたしは千波くんを愛しているんだから」



日菜は父親に向かって言った。



「それはもちろんわかっているよ」



パパも千波との交際は大賛成だった。



なのに……。



「わかってないよ あたしには千波くんがいるのに どうしてすぐ断ってくれなかったの?」



日菜は涙が出そうだった。



「日菜、落ち着きなさい パパも夏葉さんと結婚をしろっていっている訳じゃないんだから」



母親がなだめる。




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