秘密の契約
車が走り出しても日菜は口を開かなかった。



そんな日菜を横目に夏葉は口元をゆがませた。



完全に怒らせたみたいだな。



「どこへ行くのですか?」



しばらくしてから日菜が我慢しきれずに口を開いた。



「この先においしいフルーツジュースを出す店があるんだ」



日菜がコーヒーや紅茶が飲めないのは知っていた。





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