秘密の契約

「突然、結婚の申し込みで驚いたんだね」



夏葉が切り出した。



「驚いたって言うか……ばかばかしいです」



１０歳以上も年下なのに。



「バカバカしい？」



「はい　あたしは夏葉さんの事ほとんど知らないし、年も違いすぎる。夏葉さんにはもっとふさわしい人が近くにいるじゃないですか」



「ふさわしい人が近くにいる？」



「よく考えてください　それにあたしには大好きな人がいます」



そこへ注文した飲み物が来た。