秘密の契約
~~~~♪



一時間以上も待った頃、日菜の携帯が鳴った。



「千波くんっ!」



『日菜、どうしたの?たくさん留守電が入っていたけど』



「千波くん 今どこ?」



『帰る途中の車の中だよ 辺りが騒がしいね?もしかして外にいるの?』



遅い時間にハンドルを握っている千波は顔をしかめた。



「ん……あのね……今」



『日菜、もう遅い、友人と別れて早く帰るんだ』



思いがけない千波の言葉に日菜は表情がこわばった。



友達と遊んでいると思っているんだ……。




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