秘密の契約
「会いたかったの……」



それを聞いた途端に抑制が効かなくなる。



抱きしめてキスをしたい。



「俺も会いたかったよ」



「……」



本当に会いたかったのかと日菜は疑問に思ってしまった。



会いたかったら毎日メールか電話をくれるはず。



「もう顔を見たから帰る」



日菜は車から降りようと取っ手に手をかけた。



「日菜!何を言っているんだ 送るに決まっているだろう?」



きっぱり言われて日菜は取っ手から手を離した。




< 473 / 684 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop