秘密の契約
「やっぱり今日は変だ」



「じゃあ……帰りたくないって言ったら?」



「日菜?」



「一緒にいたいの」



千波は日菜の顔を見つめた。



「日菜、今日は平日だし無理だよ 送っていくから」



日菜は千波の顔を潤んだ瞳で見ていた。



千波くん、痩せたみたい……。



あたしはわがまま言って千波くんを困らせている……。



「……うん……お願いします」



千波は日菜の手を握って離すと車を動かした。







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