秘密の契約
「その顔だと徹夜で勉強してたのか?」



郁斗に酷い顔だと指摘されて慌ててカバンの中から鏡を取り出す。



「冗談だよ」


日菜の慌てた顔を見てげらげら笑う。



「もうっ……」




+ + + + + + +



あたしたちの学校は電車で5つ目の駅にある。



家から30分くらいで通学には便利だ。



「日菜、日菜はうちの大学へ行くのか?」



「ん……わからなくなっちゃった……」



呟くと郁斗が立ち止まった。




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