秘密の契約
エレベーターはあっという間に最上階に到着した。



扉が開くとそこに千波が立っていた。



朝寝坊したようにどう見ても見えないさわやかな笑みを浮かべていた。



「日菜、おはよう」



「おはよう 千波くん」



一歩前に進むと千波の手が日菜の手を握った。



「おいで 暖かい飲み物を飲もう 鼻が赤いよ」



ちょこんと日菜の鼻にキスをする。



それだけでも日菜の顔はゆでだこのように真っ赤になった。




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