秘密の契約
「電車で帰るからいいよ」



時刻は9時。



日菜は1人で帰ると言い出した。



「日菜、何を遠慮しているの?」



真っ白なコートを着た日菜は可愛すぎる。



「遠慮なんてしていないよ?」



「いや、している ちゃんと家まで送り届けるよ 大事な日菜に何かあったら大変だからね」



リビングのテーブルに無造作に置いてあった鍵の束を掴んだ。




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