秘密の契約
「そんな……あたしに結婚してからも千波くんと付き合って良いって言っているんですか?」



日菜の頭はどんどん混乱していく。



「そうよ 夏葉さんと席を入れてくれて必要な時だけ妻になってくれれば良いの」






リビングのドア越しに話を聞いていた千波は自分本位なあやめに怒りを覚えた。



千波はドアノブに手を伸ばした。



ガチャ



突然リビングのドアが開いて日菜とあやめは驚いて振り向いた。



「千波くん!……ごめん 忘れてた……」



千波の顔を見て申し訳なさそうな顔になった。




< 512 / 684 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop