秘密の契約
コーヒーを入れてきた日菜は千波の隣にちょこんと座った。



「夏葉さんとあやめさんが付き合っているなんて思っても見なかった……」



「日菜、あの人の言う事は忘れるんだ」



禁じられた愛に身を焦がす2人に同情を覚えてしまう。



「どうなっちゃうんだろう……」



「日菜……」



千波が顎に指をかけ、上を向かせた。



日菜の色素の薄い瞳が潤んでいる。



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