秘密の契約
その後姿をポカンと見ていた京香が我に返った。



「郁斗先輩のお兄様って超クール!」



「お前、兄貴の事は忘れろ」



「えーっ!」



郁斗の言葉に不満げに声をあげる。



「彼女見えなかったのか?」



「彼女……あの人 郁斗先輩とよく帰る人ですよね?あの人がお兄様の恋人なんですか?」



「そう、だからお前に眼中無いの」



郁斗はそう言うとカウンターに向かった。



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