秘密の契約
「千波くんとは幼馴染なんです」



「じゃあ、朝倉さんの小さい頃から知っているんだ?」



耕平との話を聞いていた綾子が口を挟んだ。



日菜は頷いた。



「朝倉さん、すごくモテてたんじゃない?」



そう聞かれて小学生、中学生の頃の千波くんを思い出してしまった。



そうだ……常に彼女はいた。



郁斗はいつもあきれ返っていた。



あたしもだけど……でもあれはあきれるというよりは嫉妬してた……。



「小さい頃からかっこ良くて勉強も出来るからすごい人気でした」



千波の方を見ると2人は真剣に書類を見て話をしていた。



「やっぱりね~ 会社でも朝倉さんは大人気なのよ?」



美由紀が言う。



「それに朝倉の御曹司だもんね~」



千波くんは女性から見たら完璧な理想の旦那様だ。




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