秘密の契約
お風呂を終えて部屋に入るとベッドの上の携帯が鳴っていた。


~~~~♪~~♪



日菜は慌てて携帯に出た。


この着メロは千波くん。


退院してから10時過ぎると毎日千波くんから電話が入るようになった。


「千波くんっ」


『日菜、寝てた?』


「ううん ちょっと部屋にいなかったから」


『24日、日菜空いている?食事をしないか?』


突然聞かれて日菜はびっくりした。


昨日話した時は何も言っていなかったから。


「空いてる すっごく空いてるっ」


心の中で愛と梨絵に謝りながら言う。


女同士の友情なんてこんなものかな……なんて思ったり。


でも2人は千波くんから誘われたら「かまわない」って言ってくれたもんね。


『空いていて良かった じゃあレストランを予約しておくからね』


「うん 楽しみにしてる ……千波くんありがとう♪」





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