秘密の契約

行方不明?


『忙しいんだ』


「本当に日菜の事を好きなのかよ!」


つい大声を出してしまい周りの客が郁斗を見た。




郁斗は日菜に聞かれたかとハッとしてテーブルを見た。


日菜の大きな目が更に大きくなって郁斗を見ていた。


やばっ 今の会話聞かれた……。


日菜は一瞬怒った顔になったが愛に話しかけられて郁斗から視線をはずした。



『……当たり前のことを聞くな』


淡々とした答えに郁斗は腹がたってきた。


日菜から十和子の事を話すなと止められていたが言わずにはいられない。


「日菜はロビーで会った女性と出来ているんじゃないかと思っているんだ 早く誤解を解いてやれよ」


『女性?十和子さんの事か?』


あっけに取られたような千波の声に郁斗は呆れた。




あ~!電話で話しているのがまだるっこしい!


郁斗が頭を抱えた時、日菜の声がした。






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