秘密の契約

波紋

萌は帰るなりバタバタと階段を上がって日菜の部屋にノックもせずに入ってきた。



「萌……」



「ママの言っていた事ホント!?」



顔がふくれっつらしている。



「ホント……」



「あたしだって千波兄の事好きなのに!日菜ちゃん、酷いよ!」



猛烈な剣幕に日菜は何もいえない。



偽りの関係なのに……。



だけどこの事は誰にも話せない。




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