秘密の契約
日菜からの電話は風呂から上がったばかりで首にタオルを巻いた姿で出た。



「日菜?」



日菜からの電話は珍しい。



『郁斗、海に行かない?』



右手にコーラを持って飲もうとしていた郁斗は噴出しそうになった。



「お前 なんで俺なの?兄貴がいるじゃん」



『……うん あのね 愛ちゃんから1泊2日の旅行に誘われたの それで……』



あ~ん 愛ちゃんが郁斗を好きなこと言えないよ。



「もしかしてダブルデートに誘ってる?」




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