いにしえの伝説~鎖に絡まる約束~
「しょうがないだろ。
この国にはこれほどの問題が
山積みってことなんだ。
俺は、少しでも減らしてやりたい」
少し不貞腐れながらごにょごにょと
呟く。
「それであなた様が倒れたら
元も子もないでしょう?」
ため息をつきながらネルファは
ピシャリといい放つ。
「まったくあのタヌキじじいどもは
何をしているのでしょう?
こうであるべきだー、
貴殿の発言は間違っているー、
すぐに解決しろー
などなどと議会では言いたい放題で
自分達は民の税金で
贅沢をしているでは
ありませんか
……とは微塵にも思ってはいませんが。
ええ。ええ。」
嵐のようにつらつらと言う彼女に
若干恐怖を感じる。